“大菩薩峠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいぼさつとうげ84.6%
だいぼさつたうげ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左に『大菩薩峠だいぼさつとうげ』の幟を飜す活動小屋が立っていて、煌々こうこうと灯をかがやかす両側の商店から、ラヂオと蓄音機の歌が聞える。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
僕はやはり西川といっしょに中里介山氏の「大菩薩峠だいぼさつとうげ」に近い丹波山という寒村に泊まり、一等三十五銭という宿賃を払ったのを覚えている。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我が養家は大藤村の中萩原なかはぎはらとて、見わたす限りは天目山てんもくざん大菩薩峠だいぼさつたうげの山々峰々かきをつくりて、西南にそびゆる白妙しろたへの富士のは、をしみて面かげを示めさねども
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
養家やうか大藤村おほふぢむら中萩原なかはぎはらとて、わたすかぎりは天目山てんもくざん大菩薩峠だいぼさつたうげ山〻やま/\峰〻みね/\かきをつくりて、西南せいなんにそびゆる白妙しろたへ富士ふじは、をしみておもかげをめさねども
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)