“嶺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みね60.2%
18.2%
いただき6.8%
れい4.5%
たふげ3.4%
3.4%
いたゞき1.1%
たかね1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星晴ほしばれのしたよるそらたかやまのとがったみねくろくそびえてえます。そのみねうえにあたって一つ金色こんじきほしがキラキラとかがやいています。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、無名氏の反歌、「不尽ふじに降り置ける雪は六月みなづき十五日もちに消ぬればその夜降りけり」(巻三・三二〇)も佳い歌だから、此処に置いて味っていい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それから暫く嶮しい坂になつて、登り果てた所は山ならばいただき、つまりこの三浦半島の脊であつた。可なり広い平地で、薩摩芋と粟とが一杯に作つてある。
岬の端 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
ニナール姫は、さういふが早いか、足で一つ、ブレツのおなかをポンとけると、矢のやうに、向ふに高くそびえるギンガンれいの方をさして、せ去りました。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
我国わがくに頸城郡くびきこほり米山よねやまふもと医王山いわうさん米山寺べいさんじは和同年中の創草さう/\なり。山のいたゞきに薬師堂あり、山中女人をきんず。此米山の腰を米山たふげとて越後北海の駅路えきろなり、此ほとり古跡こせき多し。
足柄アシガリの箱根のろのにこ草の 花妻なれや、紐解かず寝む(万葉巻十四)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いたゞきは深く烟霧のうちに隱れて、われに送別の意を表せんともせざる如し。是日このひ海原はいと靜にして、又我をして洞窟と瞽女ごぜとの夢を想はしむ。
きりのかかったたかねえたり、ザーザーとながれる谷川たにがわをわたって、おくおくへとみちのないところをわけていきますと、ぱらぱらとからだりかかってきました。
猟師と薬屋の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
東の低き山の 夕鳥の越えゆきてより、時たちにけり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)