“いたゞき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
52.7%
32.7%
絶巓3.6%
絶頂3.6%
頂巓1.8%
1.8%
頂上1.8%
頂戴1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてはまたまばらな垣根かきねながみじかいによつてとほくのはやしこずゑえた山々やま/\いたゞきでゝる。さわやかなあきくしてからりと展開てんかいした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
是故に疑ひは眞理の根より芽の如くに生ず、しかしてこは峰より峰にわれらを促しいたゞきにいたらしむる自然の途なり 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
雲は見るがうちに次第に解けて、その見馴れたる山の絶巓いたゞきは、明かにわが眼底に落ち來りぬ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
魔王嶽まわうがたけ絶頂いたゞきなる湖水みづうみ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ちからはげしいほど拂曉ふつげうしもしろく、れがしろほどみだれてからすごと簇雲むらくもとほ西山せいざん頂巓いたゞきともなうて疾風しつぷうかけるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とほつらなつた山々やま/\頂巓いたゞきにはぽつり/\と大小だいせう簇雲むらくもつたまゝみだされてしばらうごかなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いたゞきは深く烟霧のうちに隱れて、われに送別の意を表せんともせざる如し。是日このひ海原はいと靜にして、又我をして洞窟と瞽女ごぜとの夢を想はしむ。
翼をやにの上につべし、我等頂上いたゞきを棄て岸を楯とし、汝たゞひとりにてよく我等を凌ぐや否やをみん 一一五—一一七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あくまであざむく長庵が佞辯ねいべん奸智かんち極惡ごくあくたとふるに物なしと後にぞ思ひ知られけり十兵衞はあに長庵がたくみのありとは少しも知らず然樣さやうならば頂戴いたゞきますとおのれが出たる三兩を再び胴卷どうまきの金と一しよ仕舞込しまひこむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)