“展開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんかい38.9%
ひら33.3%
ひろが16.7%
ひろ5.6%
みひら5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
試合場しあいじょうのほうは、さきほどから、きわだってしずかになっていた。群集ぐんしゅうも鳴りをしずめて、つぎ展開てんかいを待ちかまえているのであろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
広い裏庭が展開ひらけていて、木立や築山や泉水などがあり、泉水の水が木洩れの月光に、チロチロ一所光っていた。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは半分以上吸い残した両切りょうぎり煙草が、血の湿気のために腹を切って展開ひろがった奴で、バットかエアシップぐらいの大きさの巻きらしい。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大塔宮様の家臣として、行動をいつにし千辛万苦をした、戦友の過去の出来事が、一瞬間眼前に展開ひろがって見えた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あるかぎり展開みひらかれた麥畑をの色にして、岡を越え、河に絶たれては打ちつづく桃の花の眺めは、紅霞こうかといふ文字はこれから出て、此野を吹く風が
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)