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ひら
ふりがな文庫
“
展開
(
ひら
)” の例文
広い裏庭が
展開
(
ひら
)
けていて、木立や築山や泉水などがあり、泉水の水が木洩れの月光に、チロチロ一所光っていた。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あの場所の景色と
異
(
ちが
)
うところは、あそこでは、塚と林との
彼方
(
むこう
)
が、広々と
展開
(
ひら
)
けた野原だったのに、ここでは、土塀が、
灰白
(
はいじろ
)
く横に延びているだけであった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
周囲
(
あたり
)
には大薮があるばかりで、その他は
展開
(
ひら
)
けた耕地であり、耕地には人影は見えなかった。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
茫々と
展開
(
ひら
)
けている芒の原には、春の陽がなんどりとあたってい、小松が
斑点
(
しみ
)
のようにところどころに生え、小丘が波の
蜒
(
うね
)
りのように、紫ばんだ
陰影
(
かげ
)
をもって、
芒
(
すすき
)
の上に起伏していた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ところで……広々と
展開
(
ひら
)
けている耕地を海とし、立ち連なっている林を陸とすれば、道了塚は、陸に近い、小島と云ってよく、その小島にあって、陸の林の一方を眺めたなら、林の縁を
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
不平そうにあやめは立ち上ったが、開けられてある障子の間から、縁側や裏庭が見え、卯の花が雪のように咲いている、垣根を越して麦や野菜の、広々とした青い畑が、数十町も
展開
(
ひら
)
けて見えた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
眼の前に
展開
(
ひら
)
かれた
洞窟
(
いわや
)
の
態
(
さま
)
は別に奇もなく不思議もない。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
道了塚を巡って、
酣
(
たけなわ
)
の春は、華麗な
宴
(
うたげ
)
を
展開
(
ひら
)
いていた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
展
常用漢字
小6
部首:⼫
10画
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
“展”で始まる語句
展
展覧会
展墓
展望
展覽會
展転
展覧会場
展望台
展覽室
展伸