“展墓”の読み方と例文
読み方割合
てんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先祖の墓所が山口にあつて、父は明治の人として、外地への赴任の途次かならずや展墓てんぼを忘れなかつただらうからである。船は信濃丸といつた。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)
所領地の不破へ帰り着くと、半兵衛重治は、その一日を祖先の展墓てんぼにすごし、また一ときを、菩提山ぼだいさんたたずんで
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国許くにもとともおそばらずだったが、そのとき展墓てんぼのため(理由はほかにあった)帰国したといい、兄の和兵衛を訪ねて来たついでに、出三郎の住居をのぞいたのである。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)