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展開
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てんかい
ふりがな文庫
“
展開
(
てんかい
)” の例文
試合場
(
しあいじょう
)
のほうは、さきほどから、きわだってしずかになっていた。
群集
(
ぐんしゅう
)
も鳴りをしずめて、
次
(
つぎ
)
の
展開
(
てんかい
)
を待ちかまえているのであろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
代助は立ちながら、
画巻物
(
ゑまきもの
)
を
展開
(
てんかい
)
した様な、
横長
(
よこなが
)
の
色彩
(
しきさい
)
を眺めてゐたが、どう云ふものか、
此前
(
このまへ
)
来
(
き
)
て見た時よりは、
痛
(
いた
)
く見劣りがする。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうしては
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
疎
(
まば
)
らな
垣根
(
かきね
)
は
長
(
なが
)
い
短
(
みじか
)
いによつて
遠
(
とほ
)
くの
林
(
はやし
)
の
梢
(
こずゑ
)
や
冴
(
さ
)
えた
山々
(
やま/\
)
の
頂
(
いたゞき
)
を
撫
(
な
)
でゝ
居
(
ゐ
)
る。
爽
(
さわや
)
かな
秋
(
あき
)
は
斯
(
か
)
くしてからりと
展開
(
てんかい
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
年子
(
としこ
)
は、
刹那
(
せつな
)
の
後
(
のち
)
に
展開
(
てんかい
)
する
先生
(
せんせい
)
との
楽
(
たの
)
しき
場面
(
ばめん
)
を
想像
(
そうぞう
)
して、
胸
(
むね
)
をおどらしながら
入
(
はい
)
ってゆきました。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
前途がどう
展開
(
てんかい
)
するかも知れず、
分娩
(
ぶんべん
)
の時期が後れるかも知れず、私が果して生きぬくかにも不安があるので、「オボエアリ」との
保証
(
ほしょう
)
を得るにも心もとないのであった。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
南蛮寺
(
なんばんじ
)
の
屋根
(
やね
)
、
天
(
てん
)
ヶ
丘
(
おか
)
一
帯
(
たい
)
、さらに四方の山川まで、たちまち
箱庭
(
はこにわ
)
を見るように、すぐ目の下へ
展開
(
てんかい
)
されて、それが、ゆるい
渦巻
(
うずまき
)
のように巻いてながれる……
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分
(
じぶん
)
の
過去
(
くわこ
)
から
引
(
ひ
)
き
摺
(
ず
)
つてきた
運命
(
うんめい
)
や、
又
(
また
)
其
(
その
)
續
(
つゞ
)
きとして、
是
(
これ
)
から
自分
(
じぶん
)
の
眼前
(
がんぜん
)
に
展開
(
てんかい
)
されべき
將來
(
しやうらい
)
を
取
(
と
)
つて、キチナーと
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
のそれに
比
(
くら
)
べて
見
(
み
)
ると、
到底
(
たうてい
)
同
(
おな
)
じ
人間
(
にんげん
)
とは
思
(
おも
)
へない
位
(
ぐらゐ
)
懸
(
か
)
け
隔
(
へだ
)
たつてゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
他人
(
ひと
)
が
自分
(
じぶん
)
を
見
(
み
)
ることを
知
(
し
)
つた
時
(
とき
)
肘
(
ひぢ
)
を
復
(
ま
)
た
叮嚀
(
ていねい
)
に
抱
(
だ
)
いた。
臺地
(
だいち
)
には
林
(
はやし
)
の
間
(
あひだ
)
に
陰氣
(
いんき
)
な
畑
(
はたけ
)
が
開墾
(
かいこん
)
されてあつた。
彼
(
かれ
)
は
開墾地
(
かいこんち
)
の
土質
(
どしつ
)
と
作物
(
さくもつ
)
とを
非常
(
ひじやう
)
な
注意
(
ちうい
)
で
見
(
み
)
た。
又
(
また
)
村落
(
むら
)
があつて
廣
(
ひろ
)
い
畑
(
はたけ
)
が
展開
(
てんかい
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
八
陣
(
じん
)
展開
(
てんかい
)
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
展
常用漢字
小6
部首:⼫
10画
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
“展”で始まる語句
展
展覧会
展墓
展望
展覽會
展転
展覧会場
展望台
展覽室
展伸