“此前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このまへ77.8%
このぜん22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助は立ちながら、画巻物ゑまきもの展開てんかいした様な、横長よこなが色彩しきさいを眺めてゐたが、どう云ふものか、此前このまへて見た時よりは、いたく見劣りがする。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其以後そのいごたれけぬ。やうや此前このまへ素通すどほりするくらゐであつたが、四十ねんぐわつ十二にちに、は、織田おだ高木たかぎ松見まつみ表面採集へうめんさいしふ此邊このへんた。
「何笑ひおる、」と伊勢武熊は真摯まじめ力味りきみ返つて、「功名こうみやうばなしをするやうぢやがナ、此前このぜん牛飼君が内閣の椅子を占められた時、警部長の内命を受けたが、大丈夫あに田舎侍を甘んぜんや。 ...
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
平岡は此前このぜん、代助を訪問した当時、すでに落ちいてゐられない身分であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)