“素通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すどお45.0%
すどほ25.0%
すどおり25.0%
すどほり5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし私はその花をつけた生墻の前にあんまり長いこと立ちもとおっていないで、それに沿うて素通すどおりして来るきりの方が多かった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
素通すどほりもなるまいとてずつと這入はいるに、たちま廊下らうかにばた/\といふあしおと、ねへさんお銚子てうしこゑをかければ、おさかななにをとこたふ。
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私のように何も無い者は、生活に疲れて路傍みちばたに倒れて居ても、誰一人たれひとり振向いて見ても呉れない。皆素通すどおりして匇々さッさと行って了う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
『オイ/\、素通すどほり不可いけないよ。』とお大は一段聲を張あげてれつたさうに
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)