“素性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すじょう72.6%
すじやう17.7%
すぜう2.7%
そせい2.7%
うまれ0.9%
すじ0.9%
すじよう0.9%
ひととなり0.9%
わけ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ小野が結婚して、京橋の岡崎町に間借りをして、小綺麗な生活(くらし)をしていた。女は伊勢(いせ)の産(うま)れとばかりで、素性(すじょう)が解らなかった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
雜談(ざつだん)の間に周三は、何かひツかゝりを作へては、お房の素性(すじやう)と經歴(けいれき)とを探つた。そして約(ほぼ)想像(そう/\)して見ることが出來るまでに手(た)ぐり出した。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
素性(すぜう)が言(い)へずは目的(もくてき)でもいへとて責(せ)める、むづかしうござんすね、いふたら貴君(あなた)びつくりなさりましよ天下(てんか)を望(のぞ)む大伴(おほとも)の黒主(くろぬし)とは私(わたし)が事(こと)とていよ/\笑(わら)ふに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
暗に『千載集』以前の智巧的傾向を圧(おさ)え、近き世に再び姿がかわって「花山僧正(かざんそうじょう)・在原(ありはら)中将・素性(そせい)・小町(こまち)がのち、絶えたる歌の様わづかに聞ゆる時侍る」
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
そればかりでは無い、必定(きつと)また人のことを何とかかんとか——あゝ、あゝ、素性(うまれ)が素性なら、誰が彼様な男なぞの身の上を羨まう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
重「かこいゆえ味はわるうございましょうが、素性(すじ)の宜(よ)いのでございますから、小僧さんお前さんは重うございましょうが、持って往って下さいまし、お前さんにも二個(ふたつ)上げますから」
「怪しい人物ですね。あれはいったいどういう素性(すじよう)の人ですか」
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
つまり勘右衛門は刑部老人の、素性(ひととなり)と行動とを知っていたのであった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あんな素性(わけ)も分らねえ者を無闇に引張込(ひっぱりこ)んでしまって何うするだ、医者様の薬礼まで己が負(しょ)わなければなんねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)