“氏素性”の読み方と例文
読み方割合
うじすじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何処どこから出た乞食こじきだよ、とまたひどいことを言います。もっと裸体はだか渋紙しぶかみに包まれていたんじゃ、氏素性うじすじょうあろうとは思わぬはず。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼女はもともと氏素性うじすじょういやしくない人の娘であったし、劉家も元来正しい家柄なので、そういう品もどこかに何十年も使用せずにしまってあった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あとから聞いてみると、それは新聞社から来た写真屋がマグネシュームというものをいたので、あくる日になるとその写真が私の氏素性うじすじょうと一所に大きく新聞に出た。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)