“氏素姓”の読み方と例文
読み方割合
うじすじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「兄の家臣であろうが、姓は何という? 人の氏素姓うじすじょうただしながらわが名も告げないのは、礼儀に欠けているではないか」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとい氏素姓うじすじょうのない者でも、修業次第であっぱれな名僧智識にならぬとも限らぬと、そんな心から承知してわたしを手離すことになったのでした。
くろん坊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
人々は時の天下様である太閤たいこう氏素姓うじすじょうを知りたがった。羽柴はしば筑前守秀吉あたりから後のことは、誰でも知っていたが、その以前の彼を知りたがった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)