“糺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただ81.9%
ただす9.3%
たゞ7.0%
たゞし0.5%
きゅう0.5%
0.5%
たゞす0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それには、定助郷じょうすけごう嘆願の趣ももっともには聞こえるが、よくよく村方の原簿をおただしの上でないと、容易には仰せ付けがたいとある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「帰りは、いつも、ただすはらで日が暮れる。あの辺を、びんぼう車の通るのを待ち伏せして、四方から、野火焼きしてやるのじゃ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よくたゞしてると、しかく平氣へいきをとこも、時々とき/″\歡樂くわんらく飽滿はうまん疲勞ひらうして、書齋しよさいのなかで精神せいしんやすめる必要ひつえうおこるのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たゞしけるにおや三藏は近年病死びやうし致し私しは當年廿五歳なれば廿二三年あとの事は一向覺えなしと云にぞ然らば廿二三年ぜんの奉公人の宿帳やどちやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蒲生源左衛門は須田等をきゅうした。二人は証拠文書をって来たのだから、それに合せて逐一に述立てた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
御嶽冠者はうなずいたが、静かに山吹へ眼を注ぎ、優しい口調でだし出した。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
新聞屋になつて、たゞすの森の奧に、哲學者と、禪居士と、若い坊主頭と、古い坊主頭と、一所に、ひつそり閑と暮して居ると聞いたら、それはと驚くだらう。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)