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糺
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たゞ
ふりがな文庫
“
糺
(
たゞ
)” の例文
よく
聞
(
き
)
き
糺
(
たゞ
)
して
見
(
み
)
ると、しかく
平氣
(
へいき
)
な
男
(
をとこ
)
も、
時々
(
とき/″\
)
は
歡樂
(
くわんらく
)
の
飽滿
(
はうまん
)
に
疲勞
(
ひらう
)
して、
書齋
(
しよさい
)
のなかで
精神
(
せいしん
)
を
休
(
やす
)
める
必要
(
ひつえう
)
が
起
(
おこ
)
るのださうであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
傾
(
かたぶ
)
け
其許
(
そのもと
)
何時
(
いつ
)
江戸へ參られしやと
問
(
とふ
)
に彦三郎は
今朝
(
こんてう
)
福井町へ
着
(
ちやく
)
し
直
(
すぐ
)
に承まはり
糺
(
たゞ
)
し只今
爰許
(
こゝもと
)
へ參りしと申ゆゑ
彌々
(
いよ/\
)
合點行ず段々樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
圖「いや犬になって来た此の書面は海禪坊主の書いた書面でも有ろうけれど、どうも手前は
訝
(
いぶ
)
かしい、これ/\
此奴
(
こいつ
)
を縛ってな
糺
(
たゞ
)
して見ろ」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
我は之を見て後、温泉場に至りて、晝飯を喫し、温泉の所在を主婦に
糺
(
たゞ
)
せば、傍に間道を指して、其處へ行き給へといふ。
日光山の奥
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
こは必ず君なるべしとおもひて、人に問ひ
糺
(
たゞ
)
し候へば、果してまがふかたなき我戀人にておはしましき。友なるおうなは消息して君を招き候ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
こゝにミノス恐ろしきさまにて立ち、齒をかみあはせ、入る者あれば
罪業
(
ざいごふ
)
を
糺
(
たゞ
)
し刑罰を定め身を卷きて送る 四—六
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
件
(
くだん
)
の貞盛は、追捕を免れて
跼蹐
(
きよくせき
)
として道に上れる者也、公家は
須
(
すべか
)
らく捕へて其の由を
糺
(
たゞ
)
さるべきに、而もかへつて理を得るの官符を給はるとは、是尤も
矯飾
(
けうしよく
)
せらるゝ也。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
その
樣
(
やう
)
な
易
(
やす
)
い
書物
(
しよもつ
)
に
向
(
むか
)
つても
意味
(
いみ
)
が
容易
(
ようい
)
に
取
(
とれ
)
ない、
尤
(
もつと
)
も
唯
(
た
)
だ
直譯
(
ちよくやく
)
して
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
はどうか
解
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしいが、
後
(
あと
)
で
如何
(
どん
)
な
意味
(
いみ
)
かと
糺
(
たゞ
)
して
見
(
み
)
ると
殆
(
ほとん
)
ど
解
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
ないやうである。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
御若冠の時とは申ながら、
賢者
(
けんしや
)
の
聞
(
きこ
)
えある重臣の 菅公を時平
大臣
(
おとゞ
)
が一時の
讒口
(
ざんこう
)
を信じ玉ひて其実否をも
糺
(
たゞ
)
し玉はず、
卒尓
(
そつじ
)
に菅公を
左遷
(
させん
)
ありしは 御一代の
失徳
(
しつとく
)
とやいふべき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
先ず父子の礼を執って一旦帝都を退き給い、讒者の実否を
糺
(
たゞ
)
されるのが順序ではござりますまいか、それには今宵志賀の山越えに東坂本へ移らせ給え、しかしそれでもお疑いが晴れず
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
下
(
しも
)
に向いて
糺
(
たゞ
)
しても、
上
(
かみ
)
に向いて訴へても、何の效果も見えなかつた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
糺
(
たゞ
)
す役目なり
奉行
(
ぶぎやう
)
には
依怙贔屓
(
えこひいき
)
ありて
某
(
それが
)
しばかり
片落
(
かたおと
)
しに
爲給
(
したま
)
ふならんと言せも
果
(
はて
)
ず
大岡殿
(
おほをかどの
)
發打
(
はつた
)
と
白眼
(
にらま
)
れ
依怙贔屓
(
えこひいき
)
とは
慮外
(
りよぐわい
)
千萬なり此梅を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小六
(
ころく
)
は
宗助
(
そうすけ
)
が
起
(
お
)
きる
少
(
すこ
)
し
前
(
まへ
)
に、
何處
(
どこ
)
かへ
出
(
で
)
て
行
(
い
)
つて、
今朝
(
けさ
)
は
顏
(
かほ
)
さへ
見
(
み
)
せなかつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
御米
(
およね
)
に
向
(
むか
)
つて
別段
(
べつだん
)
其
(
その
)
行先
(
ゆくさき
)
を
聞
(
き
)
き
糺
(
たゞ
)
しもしなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この時に乘じて自在に翼を振ひ、權夫に引かれてコルソオをそゞろありきし給ふ。君よ。我は刑法第十六章第二十七條に依りて、君が罪を
糺
(
たゞ
)
さんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
図らずお柳の懐妊の
年月
(
ねんげつ
)
が分ったので、幸兵衛が龜甲屋へ出入を初めた
年月
(
としつき
)
を
糺
(
たゞ
)
すと、懐妊した
翌月
(
よくつき
)
でありますから、長二は幸兵衛の
胤
(
たね
)
でない事は明白でございますが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御若冠の時とは申ながら、
賢者
(
けんしや
)
の
聞
(
きこ
)
えある重臣の 菅公を時平
大臣
(
おとゞ
)
が一時の
讒口
(
ざんこう
)
を信じ玉ひて其実否をも
糺
(
たゞ
)
し玉はず、
卒尓
(
そつじ
)
に菅公を
左遷
(
させん
)
ありしは 御一代の
失徳
(
しつとく
)
とやいふべき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
けれども
彼
(
かれ
)
は
自身
(
じしん
)
に
家主
(
やぬし
)
の
宅
(
たく
)
へ
出向
(
でむ
)
いてそれを
聞
(
き
)
き
糺
(
たゞ
)
す
勇氣
(
ゆうき
)
を
有
(
も
)
たなかつた。
間接
(
かんせつ
)
にそれを
御米
(
およね
)
に
問
(
と
)
ふことは
猶
(
なほ
)
出來
(
でき
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其方儀
(
そのはうぎ
)
重四郎を同宿大津屋ゆう方へ入夫致させ候
節
(
せつ
)
身元
(
みもと
)
をも
糺
(
たゞ
)
さず世話致し候段
不行屆
(
ふゆきとゞ
)
きに付
過料
(
くわれう
)
として
錢
(
ぜに
)
三貫文申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さるを
僥倖
(
げうかう
)
にもその夕我を尋ねし人なく、又我が在らぬを知りたるは、例の許を得つるならんとおもひて、深くも問ひ
糺
(
たゞ
)
さで止みぬ。我が日ごろの行よく
謹
(
つゝし
)
めるかたなればなりしなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
三四郎は念の
為
(
ため
)
、それは君の意見か、協会の意見かと
糺
(
たゞ
)
して見た。与次郎は、無論僕の意見であつて、協会の意見であると都合のいゝ事を答へた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は、
父
(
ちゝ
)
があらゆる世界に対してよりも、自分に対して、性急であるといふ事を知つてゐるので、ことによると、帰つた
後
(
あと
)
から
直
(
すぐ
)
使
(
つかひ
)
でも
寄
(
よ
)
こしはしまいかと恐れて
聞
(
き
)
き
糺
(
たゞ
)
したのであつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
平生なら御
父
(
とう
)
さんが呼び付けて聞き
糺
(
たゞ
)
す所だけれども、
今日
(
けふ
)
は
顔
(
かほ
)
を見るのが
厭
(
いや
)
だから、
此方
(
こつち
)
から行つて実否を
確
(
たしか
)
めて
来
(
こ
)
いと云ふ訳で
来
(
き
)
たのだ。それで——もし本人に弁解があるなら弁解を聞くし。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
糺
漢検1級
部首:⽷
7画
“糺”を含む語句
糺問
糺明
問糺
相糺
聞糺
取糺
糺弾
訊糺
糺命
糺問所
御糺
聴糺
内蔵助糺
糺附近
糺河原
糺明所
糺明中
取糺中
御糺明下
糺問使
...