“矯飾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうしょく77.8%
けうしよく22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「馬鹿を言い給え、未完の物なら、発表しはしないよ」岡田がこう云ったのも、矯飾きょうしょくして言ったわけではなかったらしい。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
矯飾きょうしょくもなく、不平もなく、素直に受け取り、くびきにかかった輓牛ひきうしのような柔順な忍耐と覚悟とをもって、勇ましく迎え入れている、その姿を見ると
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
おほやけに於て取押へて糺問きうもんさるべき者であるにかゝはらず、其者に取つて理屈の好い将門追捕の符を下さるゝとはしからぬ矯飾けうしよくであると突撥つつぱねてゐるのである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
これ全く、彼がために、矯飾けうしよくせらるゝに依るもの。また、右少弁源相職うせうべんみなもとすけもとよりも、仰せの旨とて、書を送り来る。今般、武蔵介経基の告状によりて、将門を推問せらるべきの由なり。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)