“矯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.8%
ため3.8%
ただ2.5%
2.5%
1.3%
いつは1.3%
あま1.3%
たむ1.3%
なお1.3%
なほ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一たい、おまえは私に似て情熱家肌の純情屋さんなのに、よくも、そこをめ堪えて、現実に生きる歩調に性情を鍛え直そうとした。
巴里のむす子へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
箱根竹をためて円蓋を作り、そのしほんに梯子段を持たせて、いつぞやお話した百観音の蠑螺さざえ堂のぐるぐると廻って階段を上る行き方を参考としまして
が、ミンチン先生にそういわれると、先生の思い違いをただすのは失礼なように思えて、申し開きも思うようには出来ないのでした。
ほかひゞと自身すら古物語の改作とは心づかずに事情のあうて行くまゝに、段々謡ひめ、口拍子に乗せへて行つたに違ひない。
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ふととどろいたお政の声に、怖気おじけの附いた文三ゆえ、吃驚びっくりして首をげてみて、安心した※お勢が誤まッて茶をひざこぼしたので有ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
衞國ゑいこくはふひそかきみくるまするものつみ(一〇七)げついたる、すでにして彌子びしははむ。ひとき、いてよるこれぐ。彌子びしいつはつてきみくるましてづ。
人にあまえるような愛、人にいるような愛、人を弱くしようとする愛、人をたかぶらせる愛、それらが私の生活になかったといえるか。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
されば今の世の子弟が不遜軽躁なることもあらば、その不遜軽躁は天下の大教場たる公議輿論をもって教えたるものなれば、この教場の組織を変革するに非ざれば、その弊をたむるによしなし。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかもその弱点は中々なおらなかった。中学の時生徒監の鈴木蘭二先生という軍人出の体操教師で有名な節倹力行家がおられたが、私がいつでもゲートルをほうり出して置くので持って帰られる。
光り合ういのち (新字新仮名) / 倉田百三(著)
私の過失をなほす力を持つてないし、先生の賞讃も、私はそれをこの上もなく高いものに見てゐるのだけれど、それでさへ私に