“彌子”の読み方と例文
新字:弥子
読み方割合
びし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衞國(ゑいこく)の法(はふ)、竊(ひそか)に君(きみ)の車(くるま)に駕(が)する者(もの)は罪(つみ)、(一〇七)刖(げつ)に至(いた)る、既(すで)にして彌子(びし)の母(はは)病(や)む。人(ひと)聞(き)き、往(ゆ)いて夜(よる)之(これ)を告(つ)ぐ。彌子(びし)矯(いつは)つて君(きみ)の車(くるま)に駕(が)して出(い)づ。
故(ゆゑ)に彌子(びし)の行(おこなひ)未(いま)だ初(はじめ)に變(かは)らざるに、前(まへ)には賢(けん)とせられて、後(のち)には罪(つみ)を獲(う)る者(もの)は、(一〇九)愛憎(あいぞう)の至變(しへん)也(なり)。
君(きみ)之(これ)を聞(き)きて之(これ)を賢(けん)として曰(いは)く、「孝(かう)なるかな、母(はは)の爲(た)めの故(ゆゑ)に刖罪(げつざい)を犯(をか)せり」と。君(きみ)と果園(くわゑん)に游(あそ)ぶ。彌子(びし)、桃(もも)を食(くら)うて甘(あま)し。((彌子))盡(つく)さずして君(きみ)に奉(たてまつ)る。