-
トップ
>
-
彌子
衞國の
法、
竊に
君の
車に
駕する
者は
罪、
(一〇七)刖に
至る、
既にして
彌子の
母病む。
人聞き、
往いて
夜之を
告ぐ。
彌子矯つて
君の
車に
駕して
出づ。
故に
彌子の
行未だ
初に
變らざるに、
前には
賢とせられて、
後には
罪を
獲る
者は、
(一〇九)愛憎の
至變也。
君之を
聞きて
之を
賢として
曰く、「
孝なるかな、
母の
爲めの
故に
刖罪を
犯せり」と。
君と
果園に
游ぶ。
彌子、
桃を
食うて
甘し。((彌子))
盡さずして
君に
奉る。