“弥子”のいろいろな読み方と例文
旧字:彌子
読み方割合
びし66.7%
いやこ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その寝台の下にいる三人のうちの一人は、林児りんじという者で、それは老弥子びしで主人の機嫌を取っていた。一人は年のころが十二、三で、武が給事に使っている者であった。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
衛に於ては顔讎由がんしゅうゆうやどとせり。弥子びしの妻と子路の妻とは兄弟なり。弥子、子路に謂いて曰く、孔子我をやどとせば、衛のけい得べきなりと。子路以て告ぐ。孔子曰く命ありと。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そして、その物語では女は二階堂左衛門尉政宣にかいどうさえもんのじょうまさのぶ息女そくじょ弥子いやことなり、政宣が京都の乱に打死うちじにして家が衰えたので、わらわ万寿寺ばんじゅじほとりに住んでいると荻原に云った。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)