“矯正”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうせい92.6%
けうせい7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも私の「お上品趣味」を冷やかしている夫として、私のつまらないハニカミ癖を矯正きょうせいしてやろうという意図なのか。………
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
去頃さるころより御老中ごろうじゅう水野越前守様みずのえちぜんのかみさま寛政かんせい御改革の御趣意をそのままに天下奢侈しゃしの悪弊を矯正きょうせいすべき有難き思召おぼしめしによりあまねく江戸町々へ御触おふれがあってから
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その不公平を矯正けうせいする為には、女自身が世の中の仕事に関与くわんよしなければならぬ。唯、不公平と云ふ意味は、必ずしも、男だけがとくをしてゐると云ふ意味ではない。
世の中と女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
え、気永にやれば少しづゝ矯正けうせいできるかも知れませんけれど、何しろ始末にいけないチビさんですよ。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)