“きょうせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矯正32.9%
嬌声25.0%
叫声11.8%
匡正9.2%
共棲5.3%
喬生5.3%
強請5.3%
京西1.3%
兇星1.3%
凶精1.3%
郷井1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去頃さるころより御老中ごろうじゅう水野越前守様みずのえちぜんのかみさま寛政かんせい御改革の御趣意をそのままに天下奢侈しゃしの悪弊を矯正きょうせいすべき有難き思召おぼしめしによりあまねく江戸町々へ御触おふれがあってから
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
驚いたのは、そのだぼはぜ嬢、「いのよ、好いのよ」と嬌声きょうせいを発し、「あなた、とても好いわ」とぼくの肩に手を置いた事です。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
と云う恐怖の叫声きょうせい。令嬢は袖で顔を隠したまま、猫の前の鼠の様に、もう身動きさえ出来ないのだ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
単に社会が罪人の匡正きょうせいに、かつてそのためしのなかった影響を及ぼすばかりでなく、事実、犯罪そのものの数も異常なる割合をもって減少するじゃろう。
すなわち二個の民族が同じ土地に共棲きょうせいしておったことを意味するのである。非常に重大なる史実を傍証するものである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鎮明嶺ちんめいりょうの下に住んでいる喬生きょうせいという男は、年がまだ若いのにさきごろその妻をうしなって、男やもめの心さびしく、この元霄の夜にも燈籠とうろう見物に出る気もなく、わが家のかどにたたずんで
世界怪談名作集:18 牡丹灯記 (新字新仮名) / 瞿佑(著)
「ちと思うことがあるから、きょうは終日、たれにも会いたくない。そちは、なるべく門にいて、客をしゃす役にあたれ、もし、たって訪問を強請きょうせいするものが来たら、この詩を示してやれ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
韋が若いとき京西きょうせいに遊んで、日の暮れる頃にある宿場に着いた。それから更にゆく手を急ごうとすると、駅舎の前にはひとりの老人が桶を作っていた。
かれは非職海軍大佐某氏の息、理学士の学位あって、しかも父とともに社会の暗雲におおわれた、一座の兇星きょうせいであるものを!
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
裸に憑入みいる魔の葛籠笠と、この凶精きょうせいに取っつかれた美しい処女むすめと——。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
たのしまず 郷井きょうせいうちを。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)