“さけびごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叫声91.7%
叫喚2.8%
呌声2.8%
喚声2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっ」と捨松は仰天して、たじろぎながら叫声さけびごえを上げた。すると彼女は有るか無しかの、微妙な微笑を顔に浮かべたが
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
周囲まわりの、叫喚さけびごえ怒号どなりごえ剣戟けんげきの響きを嘲笑うかのように、この、多量に人間の血を浴びた長方形の物像もののかたちは、木立ちと木立ちとの間に手を拡げ、弛んだ裾で足を隠し、静かに立っている。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
イワン、デミトリチはこのときたか呌声さけびごえかれたれたのであろう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
花火の音と一緒に、狂喜する喚声さけびごえが遠く近く響き渡る。正太と三吉は、河岸を一廻りして戻って来た。娘達はそろって出掛けようとした。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)