“物像”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もののかたち50.0%
もの50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
微塵みじんも殺伐の気のないことで、剣というよりも、名玉を剣の形に延べた、気品の高い、匂うばかりに美しい、一つの物像もののかたちといわなければならないことであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
でもその彼の、頭の辺や足の辺や左右やに、白く散在している物像もののかたちは何んだろう? 人間の骸骨であった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それらの物像もの背後うしろにして、痩せた、身長せいの高い左門が、左手に刀を持ち、その拳を腰の上へあて、右手の拳も腰の上へあて、昆虫むしが飛び足を張ったような形で、落ち着きはらって立っている姿は
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)