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物像
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もののかたち
ふりがな文庫
“
物像
(
もののかたち
)” の例文
微塵
(
みじん
)
も殺伐の気のないことで、剣というよりも、名玉を剣の形に延べた、気品の高い、匂うばかりに美しい、一つの
物像
(
もののかたち
)
といわなければならないことであった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
でもその彼の、頭の辺や足の辺や左右やに、白く散在している
物像
(
もののかたち
)
は何んだろう? 人間の骸骨であった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
周囲
(
まわり
)
の、
叫喚
(
さけびごえ
)
、
怒号
(
どなりごえ
)
、
剣戟
(
けんげき
)
の響きを嘲笑うかのように、この、多量に人間の血を浴びた長方形の
物像
(
もののかたち
)
は、木立ちと木立ちとの間に手を拡げ、弛んだ裾で足を隠し、静かに立っている。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
像
常用漢字
小5
部首:⼈
14画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思