“わめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワメ
語句割合
95.1%
2.5%
叫喚0.7%
0.7%
0.5%
0.2%
罵喚0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生きながら? 私は血だらけな妻の手を握ったまま、また何かわめきました。と、妻もまた繰返して、「あなた。」と一言申しました。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ゾオラが偶々たま/\醜悪しうあくのまゝをうつせば青筋あをすじ出して不道徳ふだうとく文書ぶんしよなりとのゝしわめく事さりとは野暮やぼあまりに業々げふ/\しき振舞ふるまひなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ト大声を揚げさせての騒動、ドタバタと云う足音も聞えた、オホホホと云う笑声も聞えた、お勢のしきりに「引掻ひっかいておりよ、引掻て」ト叫喚わめく声もまた聞えた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
咄嗟とつさおくれを天に叫び、地にわめき、流にもだえ、巌に狂へる貫一は、血走るまなこに水を射て、此処ここ彼処かしここひし水屑みくづもとむれば、まさし浮木芥うきぎあくたの類とも見えざる物の、十間じつけんばかり彼方あなたを揉みに揉んで
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わめき罵る赤人等、水夫を裸に的にして
雲がむくむくわめき出す
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そして裏手の空地のほうを、けたたましく何やら罵喚わめきながら、四五人の人たちの走り過ぎる気配がした。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)