“水屑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みくず80.0%
みくづ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鏡を木の枝にかけていうことに、鏡は女子の魂ぞ、一念宿りてつらかりし人々に思いをかえさでやと、谷底に躍り入って水屑みくずとなる
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
いまだし。一週間以前の不動祠畔しはん水屑みくずとなるべかりし浪子をおりよくも抱き留めたるはこの人なりけり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
咄嗟とつさおくれを天に叫び、地にわめき、流にもだえ、巌に狂へる貫一は、血走るまなこに水を射て、此処ここ彼処かしここひし水屑みくづもとむれば、まさし浮木芥うきぎあくたの類とも見えざる物の、十間じつけんばかり彼方あなたを揉みに揉んで
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)