“十間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっけん50.0%
じつけん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みさきでは泣きみそ先生といわれているといおうとしてやめた。別れ道へきていた。そこから二人は八幡山へ登るのだった。十間じっけんほどもいってから、大吉がさけんだ。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
どういう訳か、葛西かさいの源兵衛(源兵衛堀—いまの北十間じっけん川のこと)が名所になっています。
江戸の化物 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いかり一具ひとつすわつたやうに、あひだ十間じつけんばかりへだてて、薄黒うすぐろかげおとして、くさなかでくる/\と𢌞まはくるまがある。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
咄嗟とつさおくれを天に叫び、地にわめき、流にもだえ、巌に狂へる貫一は、血走るまなこに水を射て、此処ここ彼処かしここひし水屑みくづもとむれば、まさし浮木芥うきぎあくたの類とも見えざる物の、十間じつけんばかり彼方あなたを揉みに揉んで
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)