“覓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もと51.7%
みつ21.7%
6.7%
5.0%
モト5.0%
5.0%
あさ1.7%
もとめ1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべてべからず、たとえば沙を圧して油をもとめ、水をって酥を求むるがごとく、既に得べからずいたずらに自ら労苦すとある。
何事か頭にひらめいて来たらしい。その眸子ひとみじっと、眼下に突出している岬のあたりをみつめ、右手の指は鉄の柵をせわしく叩きだした。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ここに八十神ぎ追ひいたりて、矢刺して乞ふ時に、木のまたよりき逃れてにき。
併しながら四十九重しじふくぢうの宝宮の内院ないゐんに現れた尊者の相好さうがうは、あの夕、近々と目に見た俤びとの姿を、心にめて描き現したばかりであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和國中クニナカ殘る隈なく搜しモトめました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかも、其四十九重シジフクヂウの寶宮の内院ナイヰンに現れた尊者の相好サウガウは、あの夕、近々と目に見た俤びとの姿を、心にめて描き顯したばかりであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
しかるに生まれていと幼き児が三疋より多く母にれられ居るを見ず、自分で餌をあさるほど長じた児が二疋より多く母にともなわれ居るを見なんだ。
それにもかかわらず、かつて一般に行うたらしい痕跡は、妻覓ツマヽぎに該当する「とじ・かめゆん」(妻捜す)「とじ・とめゆん」(妻もとめる)などいう語で、結婚する意を示すことである。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
殿祭トノホカヒ室寿ムロホギのうたは、家讃め・人讃め・覉旅・宴遊のうたを分化し、鎮魂の側からは、国讃め、妻ぎ・つま偲び・賀寿・挽歌・祈願・起請などに展開した。