“モト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:もと
語句割合
28.6%
14.3%
11.4%
8.6%
8.6%
5.7%
2.9%
2.9%
2.9%
大頭2.9%
2.9%
2.9%
2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君ニツカエテソノモトヲ忘レズ。関羽はまことに天下の義士だ。いつか去ろう! いつかかえり去るであろう! ああ、ぜひもない」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杓のモト小さくかなしや甘茶仏
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
出来るだけモトの姿にひき直させると言ふ点に置かれたいとだけは願はないで居られない。
中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和国中クニナカ残る隈なく捜しモトめました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
君モ足モトノ明ルイウチニ、魏ヘ移ッテ、モトノ羅侯子ヲ興スベキデハナイカ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家に、防ぐ筈の石城が失せたからだと、天下中の人が騷いだ。其でまた、とり壞した家も、ぼつ/″\モトに戻したりしたことであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
御経オンキヤウモンは手写しても、モトより意趣は、よくワカらなかつた。だが、処々には、かつ/″\気持ちの汲みとれる所があつたのであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、刀自たちはモトより若人らも、つくねんと女部屋の薄暗がりに、明し暮して居るのではなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ミズモト声無シ石ニ触レテ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母ハ我ガハラナリ、胎ハ我ガ身命ノモトナリ。一命元ヨリ君家ニタクセド、君家未ダ兵馬ノ命ヲ発セズ、猶一日ノ無事アルヲウカガヒ、即チ、シチノ母ヲヌスミ、御辺ノ義ヲアザムク。罪大ナレド、非義ヲトガナカレ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……大頭モト徑四分。小頭サキ三分。笞杖大頭三分。小頭二分。
粟原アハフを言ひ、粟原に雑るカミラの茎を見て、段々気分が纏つて来た際に、韮の根から、其を欲する心を述べ——其根ソネモトでなく
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この御酒ミキは、吾が御酒ミキならず。くしの神 常世トコヨイマす いはたゝす すくな御神ミカミの、神寿カムホキ 寿きくるほし、豊ほき 寿モトほし、まつりし御酒ぞ。あさずせ。さゝ(仲哀記)
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
海ハ遮ラレテ一枚ノ紙ノムカフ 激動セヨ オレノ脾腹ニ笑ヒヲモトメヨ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
みつみつし久米の子等が 粟生アハフにはカミラひとモト其根ソネがもと 其根芽ソネメつなぎて、伐ちてしやまむ(神武天皇——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)