“大頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおあたま47.6%
おほがしら23.8%
おほあたま14.3%
おおがしら4.8%
おほと4.8%
モト4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほお、上に判然と書いてあるんだね。俺は、頭の上が禿げて見えねえから、禿頭はげあたまかと思って。——大頭おおあたまなのに、小頭こあたまと言うのも……」
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
正太しようた此日このひがけのあつめをやすませもらひて、三五らう大頭おほがしらみせ見舞みまふやら、團子屋だんごや背高せいたか愛想氣あいそげのない汁粉しるこやをおとづれて、うだまうけがあるかえとへば、しようさんおまへところ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その第一の愛児であるこの大頭おほあたまは、自分の持つてゐるものによつて、肝腎の真夏を冷却し去らうとする反抗児であるからだ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
が、さて、それにしても吉例の、大頭おおがしら、黄金餅、かんざしの店々のすくないことよ。——まず最初にわたしのまえに展けた七八年ぶりでの「酉の市」の光景はそれだった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
翌日通称「桜三里」といつて三里の間桜を道傍に植ゑた中山越を上下し、大頭おほとといふ村にとまつた。桜は固より葉桜であつたが老幹には趣があつた。
初旅の残像 (新字旧仮名) / 安倍能成(著)
……大頭モト徑四分。小頭サキ三分。笞杖大頭三分。小頭二分。