“大炊頭”の読み方と例文
読み方割合
おおいのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十日近くの時の間には、幕府方にくだった宍戸侯ししどこう(松平大炊頭おおいのかみ)の心事も、その運命も、半蔵はほぼそれを聞き知ることができたのである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この寛永の大造営には、酒井さかい備後守びんごのかみ永井ながい信濃守しなののかみ井上いのうえ主計頭かずえのかみ土井どい大炊頭おおいのかみ、この四名連署の老中書付、ならびに造営奉行秋元あきもと但馬守たじまのかみのお触れ書が伝えられている。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
今宵こよい始めて聞いた,娘は今度逗留中かねて世話をする人があッて、そのころわが郷里に滞在していた当国古河こがの城主土井大炊頭おおいのかみの藩士なにがしと、年ごろといい、家柄といい
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)