“宍戸侯”の読み方と例文
読み方割合
ししどこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十日近くの時の間には、幕府方にくだった宍戸侯ししどこう(松平大炊頭おおいのかみ)の心事も、その運命も、半蔵はほぼそれを聞き知ることができたのである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かく一藩が党派を分かち、争闘を事とし、しばらくも鎮静する時のなかったため、松平大炊頭おおいのかみ宍戸侯ししどこう)は藩主の目代もくだいとして、八月十日に水戸の吉田に着いた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
宍戸侯ししどこう(松平大炊頭おおいのかみ)の悲惨な最期を序幕とする水府義士の悲劇はようやく世上に知れ渡った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)