“おほあたま”の漢字の書き方と例文
語句割合
大頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その第一の愛児であるこの大頭おほあたまは、自分の持つてゐるものによつて、肝腎の真夏を冷却し去らうとする反抗児であるからだ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
明治政府めいぢせいふになツてからも、ひさしくお役人やくにん大頭おほあたまに加へられてゐて、頭は古いが馬鹿でなかツたので、一度は歐羅巴えうろツぱ駐剳ちうさつ公使こうしになツたこともある。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
此奴こいつまだ卑怯な事は、俺の旦那が薩長の大頭おほあたまと御懇意なのを承知して、首尾よく嬢様を掌中てのうちに丸め込んで旦那のお引立に預からうといふ野心があるのだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)