“寿”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
じゅ22.4%
ことぶき20.7%
いのち12.1%
ことほ10.3%
ひさ6.9%
ことぶ5.2%
じゆ3.4%
よわい3.4%
3.4%
1.7%
いのちなが1.7%
ことほぎ1.7%
1.7%
とし1.7%
ホカヒ1.7%
ホキ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
媒妁夫婦は一同に礼して、寿の字の風呂敷に包んだ引き物の鰹節籠を二つ折詰を二つもらって、車で送られてお茶の水停車場に往った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
(越後に五年、下野に三年、常陸に十年、相模に七年也)弘長二年十一月廿八日遷化寿九十歳。柿崎の哥も弘法行脚の作なるべし。
思邈く。八九月に多く食へば、春にいたりて眼を病む。寿を損じ筋力を減らす。妊婦これを食へばその子六指ならしむ』
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
今日船出寿ったのもほんの、やや一ばかりもれたとしきから、天候かに不穏模様っていました。
振袖が襖の隙間から覗いたかと思うと、千満子、春子、信子、寿子の順に部屋にはいって来た。正月の晴着だった。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
十蔵はわれを寿きて杯を飲み干しつ、片目一人、この船に加わりいることをかねて知りたまいしやと問う。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「声名他日当如此、持贈清香梅一枝」は、霞亭が餞別の詩の末二句である。冢はに霞亭がために梅を書幌に画いた大塚寿である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「これは万歳と申しまして、鶴は千年の寿を延べ、亀は万年るとかや、それに則った万歳楽、ご覧なされい、ご覧なされい」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よなどもいつと関係があるのだらう。よる・よすのよで、であり、寿であり、である。常世のよも或は此かも知れぬ。よるはいつに対する再語根であらうか。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宮廷の新室寿きなる大殿祭・鎮魂祭・新嘗祭などに来る異装人、又は、京都辺の大社、平野・松尾などの祭りに参加する山人なども、一つ者であつて、山の神人だ。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
睡眠は覚めたろう。翼を鳴らせ、朝霜に、光あれ、力あれ、寿かれ、鷭よ。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この人に寿あって、今すこし生きぬいたらば、自分から脱皮し、因襲をかなぐりすてて、大きな体得を、苦悩の解脱を、らかに語ったかもしれないだろうに——
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「ヘエ、竹の皮包にして、お寿もじか何か持って来た様子です。お昼少し前でしたよ」
忽然、うす黒い瞼を落し、まだ三十六歳の若い寿に終りを告げた。時、建安十五年の冬十二月三日であったという。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌垣・嬥歌会・新室の寿の唱和は、民間の歌謡の発達の常なる動力であつた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「これのハバカや、薄赤に白き、万家に花咲くは、に咲くらむ、寿くにさくらむ、し花かも、なりに、」
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)