“天寿”のいろいろな読み方と例文
旧字:天壽
読み方割合
てんじゅ83.3%
てんじゆ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はきっと天寿てんじゅつ迄もなく殺害さつがいせられてしまうに決っていると確信しているのだから、実に困ったものだ。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
妻にすべてを打ち明ける事のできないくらいな私ですから、自分の運命の犠牲ぎせいとして、妻の天寿てんじゅを奪うなどという手荒てあら所作しょさは、考えてさえ恐ろしかったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
既に宇宙に遍満す、万人の霊我、神明の懐に入つて何の差別なく距離なく、完たく無量無辺四劫に亘るの天寿てんじゆを呼吸して合一す。故にその生命や共通也。故に又互に交通し、感孚かんふし、応報す。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)