“てんじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天寿62.5%
転手25.0%
天授12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻にすべてを打ち明ける事のできないくらいな私ですから、自分の運命の犠牲ぎせいとして、妻の天寿てんじゅを奪うなどという手荒てあら所作しょさは、考えてさえ恐ろしかったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
というあいずを聞くと、各自、うしろにおいていた琵琶のふくろを解いて、いとを調べ出した。そしてしばらくは大勢のいとのしらべや転手てんじゅを締めるなどでゆかはただ水の乱声らんじょうするような風情ふぜいでしかない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永和元年(天授てんじゅ元年)六月後円融院ごえんゆういんが二条為遠ためとおに撰集の勅命を下され、八月以後それに従事したが、六年後の永徳元年(弘和元年)八月二十七日為遠は五十歳で世を去ったので
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)