“乱声”のいろいろな読み方と例文
旧字:亂聲
読み方割合
らんじょう66.7%
ランジヤウ11.1%
らんじやう11.1%
らんせい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとに、お待ちうけらしいたたずまいである。院司いんじの上奏あって、すぐ乱声らんじょう(雅楽部の合奏)のうちに、鸞輿は、さらに中門へ進められた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東では、初春に乱声ランジヤウといふ事を行ふ。鬼と猿とが出て、いろんな動作をするらしい。この乱声が中心になつてゐる。私は、昭和七年に西金砂のが水木浜ミヅキノハマに降りて来たのをみた。
根子の番楽・金砂の田楽 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほととぎす東雲時しののめどき乱声らんじやうに湖水は白き波立つらしも
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
そして、都田川を背水はいすいにしいて、やや、半刻はんときあまりの苦戦をつづけていると、フイに、思いがけぬ方角ほうがくから、ワーッという乱声らんせいがあがった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)