“乱波”の読み方と例文
読み方割合
らっぱ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この秋から冬じゅう、洛中諸所に、えたいの知れぬ火災がひんぴんと起っていたのは、あらましそれによる乱波らっぱの仕事だったのだ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……乱波らっぱ衆(関東派)か透波すっぱ衆(関西派)か⁉ ……ここにも一人同業がござるに、ご会釈なしの素通りとはどうじゃ!
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今まではただおぞましいおそろしいとのみ思っておりました足軽あしがる衆の乱波らっぱも、土一揆つちいっき衆の乱妨も檀林巨刹だんりんきょさつの炎上も、おのずと別のまなこで眺めるようになって参ります。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)