“らんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乱世25.0%
藍青25.0%
乱声12.5%
乱青12.5%
亂世12.5%
卵生12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小太郎山は、乱世らんせいの中にあってゆるがず、みだされずにある、義血ぎけつの兄弟たちのうちだ。そのうちへ帰ろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濶葉樹かつようじゅのすき間にちらついていた空は藍青らんせいに変り、重なった葉裏にも黒いかげが漂っていた。進んで行く渓谷にはいち早く宵闇がおとずれている。足もとの水は蹴立けたてられて白く泡立った。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
そして、都田川を背水はいすいにしいて、やや、半刻はんときあまりの苦戦をつづけていると、フイに、思いがけぬ方角ほうがくから、ワーッという乱声らんせいがあがった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博雅の君子亦「鏡花全集」を得て後、先生が日光晶徹の文、哀歓双双あいくわんさうさう人生じんせいを照らして、春水欄前に虚碧きよへきただよはせ、春水雲外に乱青らんせいを畳める未曾有の壮観をほしいままにす可し。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
くて幸豐君ゆきとよぎみもくげて、一國いつこく老職らうしよくとなさむとおもはれけるが、もとより亂世らんせいにあらざれば、取立とりたててこれぞといふてがらかれきものを、みだりにおももちゐむは、偏頗へんぱあるやうにて後暗うしろめた
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
胎生たいせいかね、それとも卵生らんせい……」
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)