“蹴立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けた87.1%
けたて9.7%
けだ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち私のそばを近々と横ぎって、左右に雪の白泡しらあわを、ざっと蹴立けたてて、あたかも水雷艇の荒浪を切るがごとく猛然として進みます。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
頼みにかゝ大膽だいたんなることを致され申さんや此所能々御推察下すゐさつくださるべしと申しければ主税之助はたゝみ蹴立けたて扨々くちかしこく云ひぬかす女めおのれより外に此手引このてびきをする者なしさるに因て汝を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さては彼の狐めが、また今日も忍入りしよ。いぬる日あれほどこらしつるに、はやわすれしと覚えたり。憎き奴め用捨はならじ、此度こたびこそは打ち取りてん」ト、雪を蹴立けだてて真一文字に
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)