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蹴散
ふりがな文庫
“蹴散”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
けち
84.8%
けちら
15.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けち
(逆引き)
明智が行李を
蹴散
(
けち
)
らして追いすがった。四畳半の窓を開けると
物干場
(
ものほしば
)
がある。階下に見張りがあるため逃げ場は屋根の
外
(
ほか
)
にないのだ。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と云ううちに交通巡査も、
物蔭
(
ものかげ
)
に隠しておいた自働自転車を引ずり出して飛乗った。爆音を
蹴散
(
けち
)
らして
箱自動車
(
セダン
)
の跡を追った。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
蹴散(けち)の例文をもっと
(28作品)
見る
けちら
(逆引き)
勝てば官軍、負けては賊の名をおわされて、降り積む雪を落花と
蹴散
(
けちら
)
し。暗くなるまで波止場の肥料置場でここを読む。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「それから
一目散
(
いちもくさん
)
に飛び出した。——
懐中
(
ふところ
)
の十手を取り出すわけにもいかないから、逃げの一手だ。
石燈籠
(
いしどうろう
)
を
蹴散
(
けちら
)
して
植込
(
うえこみ
)
をくぐって、裏門を出るのが精いっぱい」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
蹴散(けちら)の例文をもっと
(5作品)
見る
蹴
常用漢字
中学
部首:⾜
19画
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
“蹴”で始まる語句
蹴
蹴出
蹴飛
蹴落
蹴上
蹴鞠
蹴立
蹴込
蹴倒
蹴返
“蹴散”のふりがなが多い著者
高山樗牛
谷譲次
小栗虫太郎
夏目漱石
夢野久作
三遊亭円朝
吉川英治
徳田秋声
長塚節
江戸川乱歩