“蹴上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けあげ56.4%
けあ38.5%
けりあ2.6%
はねあ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡崎から粟田口あわたぐちへ——そして街道を一すじに登って蹴上けあげの坂にかかるころは、もう、道路のかきも、樹々の間も、人間で埋まっていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
犬は、彼が逃げるのを見ると、ひとしくきりりと尾を巻いて、あと足に砂を蹴上けあげながら真一文字に追いすがった。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お里の三尺の後にかくる手を二、三度振払ひ、体をねぢ向けて、右の足を挙げ、お里のひはらを蹴上けりあぐ。
と云うから見るとさむらいだから慌てゝけようと思うと、除けるはずみにヒョロ/\ところがります途端に、下駄の歯で雪と泥を蹴上はねあげますと、前の剣術遣いのえりの中へ雪の塊が飛込みましたから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)