“けあげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹴上95.7%
蹴揚4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたや胸の歯形をたのしむようなマゾヒズムの傾向けいこうもあった。かべ一重の隣家をはばかって、蹴上けあげの旅館へ寺田を連れて行ったりした。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
がんりきの百は、あんまりばかばかしいから、ドコぞで一杯飲んで行くと言って、米友と立別れ、米友は蹴上けあげ、日岡と来た通りの道を辿たどって山科へ帰りました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
流石さすがかすかに覚えが有るから、確かへんだなと見当を附けて置いて、さて昨夜ゆうべの雨でぬかる墓場道を、蹴揚けあげの泥をいとい厭い、度々たびたび下駄を取られそうになりながら
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)