“けあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹴上53.6%
蹴合39.3%
蹴開7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夕ゆうべの雨が土をふやかし抜いたところへ、今朝からの馬や車や人通りで、踏み返したり蹴上けあげたりした泥のあとを、二人はいとうような軽蔑けいべつするような様子で歩いた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私の眼にも判る一大きさサイズ小さなゴブラン織りの宮廷靴が、蹴合けあいに勝って得意な時の鶏の足のような華奢きゃしゃな傲慢さで絨毯の毛波ケバを押しつけていた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
と、この畜生め! で、また一匹威勢よく蚊をたたいた時、ガラリと鼻ッ先の格子を足で蹴開けあけて
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)