“毛波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けば50.0%
ケバ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釘抜藤吉は、それが熟思する時の習癖くせで、ちょこなんと胡坐あぐらを組んで眼を開けたり瞑ったりしながら、しきりに畳の毛波けばむしっている。何かまったくほかのことを考えているようなようすだった。
私の眼にも判る一大きさサイズ小さなゴブラン織りの宮廷靴が、蹴合けあいに勝って得意な時の鶏の足のような華奢きゃしゃな傲慢さで絨毯の毛波ケバを押しつけていた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)