“蹴合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けあ84.6%
けあい7.7%
けあわ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物好きな傍聴人が、軍鶏しやも蹴合けあひを見るやうな気持で会場へぎつしりつまると、高木氏は例の尾崎氏の吹込蓄音機と一緒に演壇へぬつと出て来る。
「こうなれば絶対に動かないね。いさぎよいもんだね、蹴合けあい鶏というやつは。じたばたしないで、死ぬのを待ってるだけだね」
黄色い日日 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
歌舞伎の長者として、王者のように誇を、持っていた藤十郎の心も、蹴合けあわせに負けたとりのように悄気しょげきってしまっていた。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)