“習癖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くせ60.0%
しゅうへき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柄になく、思い出にひたっているところ……どうもお金がなくなると思い出にふけるのが、この長庵先生の習癖くせのようで。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と膝の上の巫女みこの文をここまで読み下して、藤吉は鼻をこすった。畳のけばをむしった。深く勘考する時の習癖くせである。
そは霊性の中に織り込まれたる綾であり、模様であり、両者を切り離すことは、到底不可能である。就中なかんずくおそるべきは習癖しゅうへきの惰力である。
長い間の習癖しゅうへきと云うものは恐ろしいものだ。私は立ち上ると、人差指で柱の真中辺を二三度強く突いて見た。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)