“習”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なら37.0%
ならい18.5%
まな14.8%
ならひ10.5%
そよ5.6%
なろ3.1%
ナラハ1.9%
ならはし1.2%
ならわ1.2%
1.2%
(他:8)5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“習”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩42.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.8%
歴史 > 伝記 > 個人伝記2.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ひしはこれなるべし。あゝまたあめぞやとことを、またばんどりぞやとならひあり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ヂュリ とゝさまの命令おほせごとそむいた不孝ふかうつみくやむことをならうたところに。
日は暮れたれど暑き頃なるに、窓ことごとくあけはなちはせで、かかる烟の中に居るも、ならいとなりたるなるべし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
孔子の「ならい」、基督キリストの「罪」、釈迦の「ごう」等いう言葉は、この意味を含んでいはしまいかと思われる。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
それからまた、横浜から箏を持ってまなびにゆくというひとにもわたしには心あたりがあるので、思わず破顔したのだった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
(筑前は、何事にも、信長の手口を真似、信長の行き方を、師としてまなんで、やがてその相続者となろうとしている)——と。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中にも砲術家は大筒をもたくはへ火薬をも製するならひではあるが、此家ではそれが格別にさかんになつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「貴殿に対して遺恨あり、武道のならひにて果合はたしあひ致度、明朝七ツ時、赤羽橋辻あかばねばしつじまで御越おこしあり度」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そよとの風も無い。最中過さなかすぎの八月の日光が躍るが如く溢れ渡つた。氣が附くと、畑々には人影が見えぬ。丁度、盆の十四日であつた。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そよとの風も無い。最中過さなかすぎの八月の日光ひかげが躍るが如く溢れ渡つた。気が付くと、畑々には人影が見えぬ。恰度、盆の十四日であつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「ム。近ごろ地蔵尊じぞうそんなろうている。母上のくだされたお守りの地蔵尊をお手本に」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光子さんが洋画の方なろておられて、教室もちごてましたよって、ものいう機会もなかったはずです。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
女たちは、かうした場合にも、平気に近い感情で居られる長い暮しのナラハしに馴れて、何かと為事を考へてはして居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此は一層、郎女の望むまゝに、ザエナラハした方が、よいのではないか、と言ふ気が、段々して来たのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
世は、その危ふかりし頃、美しきチプリーニアが第三のエピチクロをめぐりつゝ痴情の光を放つと信ずるならはしなりき 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝等の學術の流れのもととなるならはしなる經驗は——汝もしこれに徴せば——この異論より汝を解くべし 九四—九六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
言甲斐いいがいなき下﨟げろうならわあしくて知恵なく、心奸敷かしましくものいうことさがなし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
夫人はフロリダ地方へ行っているし、主人は土曜日の夜はいつも日曜版が刷上るまで新聞社にいるならわしだった。
赤い手 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『まあ、ってみなさるがよい』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
客「然うでしょう、少し声がしゃがれてるし、一中節いっちゅうぶしったろう、あのーなにを唄ったろう……あれは端物はものだがいゝねえ、はなぶさちょう其角きかくさんをしたという、吉田の兼好法師の作の徒然草を」
だからおそわる方になってもこの習わり方がかえって近道なので、急がば廻れで、遠国から出て来て、三年の修業というようにあらかた日限を切って自分の仕事を物にしよう、目的を果そうという真剣態度の人には、これがかえって苦しいようだが楽な法で、また廻り遠いようだが近い道であるのでありました。
「市子ちゃん、米子ちゃん、店にいるの。こっちへ来ておさらいをしないこと?」
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
学芸にれず、奥妙なる宗教に養はれざる平民の趣味には、謡曲は到底応ずることを得ざるなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
左伝通読十一偏その中、塾も二度か三度かえた事があるが、最も多く漢書をならったのは、白石しらいしと云う先生である。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
成長の後でも自分で手本をならったらさそうなものだが、その時はすでに洋学の門にはいって天下の儒者流を目のかたきにして、儒者のすることなら一から十まで皆気に入らぬ、就中なかんずくその行状が好かない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
だから、其様な諺や、言ひならはし、呪歌・呪言などに、詞霊の考へを固定させるに到る前の形を考へねばならぬ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ところが、こうした場合、花嫁に対して何か遠い国から持って来た美事みごとな珍品を贈るというならわしになっている。正直なところ、わしは彼女のようなすぐれた趣味を持った姫の気に入りそうなものを、何処で手に入れたものかと少々困っていた。
「そんなこと言ったって、じんつあまや。何しろまだ十六だもの……裁縫てどなれえにもやんねえのだもの、かんげえで見ればこのわらしも……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
それでも、春の旅と言へば、まづ櫻を思ふナラはしから、大臣は薄い望みを懸けてゐた。若し、高野や、吉野の奧の花見マヽられることのありさうな、靜かな心踊りを感じて居たのであつた。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)