“習俗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ならはし33.3%
ならひ33.3%
ならわし16.7%
コンヴェンション16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳を開きてわがうちあかすことを聞け、まづピストイアは黒黨ネーリを失ひて痩せ、次にフィオレンツァは民と習俗ならはしあらたにすべし 一四二—一四四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼等は世の古き名によりてめしひと呼ばる、貪り嫉みたかぶりの民なり、汝自ら清くしてその習俗ならひに染むなかれ 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
山海の珍味、錦繍きんしゅうの衣裳、望むがままに買うことも出来、黄金こがねかんざし瑇瑁たいまいくし、小判さえ積めば自分の物となる。そうです。実に小判さえ出せば万事万端おの自由まま——これが江戸の習俗ならわしです。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
習俗コンヴェンションを重んずるために学問をしたような悪い結果に陥って自ら知らなかった彼には、とかく自分の不見識を認めて見識と誇りたがるへいがあった。彼は慚愧ざんきの眼をもって当時の自分を回顧した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)