“弊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へい89.0%
やぶ6.8%
たお1.4%
ついえ1.4%
ヘイ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし技巧をおもにして研究を重ねて行かれるうちには、時によると知らぬ間に、ついこのへいに陥る事がないとは限らんと思います。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あかつきやぶれた法衣ほうえを着て、長く伸びた髪を、眉の上で切っている。目にかぶさってうるさくなるまで打ちやっておいたものと見える。手には鉄鉢てっぱつを持っている。
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
曹昂は、たおれながら
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葛葉くずはの二関の他は、関所ことごとく開放し、商売往来のついえをはぶき、また元亨元年の夏、大旱だいかんあって地を枯らし、甸服でんぷくの外百里の間、赤土せきどのみあって青苗せいびょうなく、餓莩がひょう巷に横仆よこたわり
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が、例のあり来りのひき出しで間に合せるヘイと言ふのもある。だから訣りきつたことも、重ねて言はねばならぬ。
雑感 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)