『雑感』
久しぶりで又、「人形の家」が、町の話題に上つてゐる。松井須磨子の初演以来、今度が、幾度目になるのか、ちよつとには考へ浮ばぬ年月である。いつまでも素人抜けのせぬ様に言はれて来た新劇の人々も、随分鳥居の数は潜つて来てゐるのである。だから存外此戯 …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 演劇史 各国の演劇 |
初出 | 「時事新報」1946(昭和21)年3月9日〜15日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約16分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約27分(300文字/分) |
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